優駿さくらロードは、北海道新冠町に位置する約3kmの桜並木で、約1000本のエゾヤマザクラが咲き誇る春の名所です。直線に伸びる道沿いに咲く桜は見ごたえがあり、バイクで走るとまるで桜のトンネルを抜けていくような感覚が味わえます。周囲には競走馬の牧場が広がっており、花と馬、青空が織りなす景観は、北海道ならではのスケール感と優雅さを感じさせてくれます。
この道路は一般の生活道路としても使われているため、走行時には速度を控えめにし、安全運転を心がけることが求められます。観光用の道路ではないからこそ、地元の風景がそのまま残っており、手つかずの自然の美しさを体感できるのも魅力の一つです。
おすすめのタイミング
優駿さくらロードの見頃は例年5月上旬から中旬にかけてです。北海道の桜は本州よりも開花が遅く、GW後半〜5月中旬がベストタイミングとなります。この時期は比較的気温も穏やかで、ツーリングにもぴったりの季節です。朝夕はまだ冷え込むことがあるため、ライディングウェアは防寒を意識したレイヤー構成がおすすめです。
満開の時期には地元の人々も散策に訪れるため、午前中や平日の訪問がより静かでゆったりと楽しめます。また、雨上がりのしっとりとした桜も美しく、天気に合わせて違った表情を見られるのも魅力です。天気予報と開花情報をこまめにチェックし、ベストなタイミングで訪れることが満足度の高いツーリングにつながります。
見どころと周辺の楽しみ方
優駿さくらロードの見どころは、もちろん桜並木をバイクで駆け抜けるその瞬間ですが、バイクを降りて歩いてみるとまた違った表情が楽しめます。道沿いには木々の間から牧場の風景が広がっており、馬たちがのんびりと草を食む姿を眺めることができます。桜と馬、そしてバイク。この三つが揃う場所はなかなかありません。
新冠町には、競走馬の資料館や直売所、地元グルメを楽しめる飲食店も点在しています。中でもおすすめは、新冠温泉「レ・コードの湯」。走った後の疲れを癒やすのにぴったりのスポットで、施設内からは太平洋を一望できます。温泉でリラックスした後に、地元で採れた海鮮や乳製品を味わえるレストランで食事を楽しめば、充実のツーリングになること間違いありません。
また、新冠町は「レコードの街」としても知られ、道の駅には膨大な数のアナログレコードが展示されています。音楽好きにはたまらない立ち寄りポイントであり、意外性のある発見が旅をより深く楽しませてくれます。
写真映えする撮影ポイント
桜並木の終点付近はやや開けており、牧場越しに桜並木を見下ろすような角度で写真が撮れる絶好のスポットです。また、桜のアーチとバイクを一緒に収める構図も人気が高く、SNSでも多くのライダーがその風景をシェアしています。午前中は順光になるため、桜のピンクがより鮮やかに写ります。カメラを持参して、思い出の一枚をぜひ収めてみてください。
まとめ
優駿さくらロードは、北海道らしい雄大な景観と、春だけの特別な桜のコントラストを楽しめる貴重なツーリングスポットです。自然と調和した道、地元の人々の暮らし、そして静かに咲く桜たち。走って、見て、癒やされる、そんな一日が過ごせるこのルートは、春のツーリングプランにぜひ加えておきたい場所です。