アイヌ語の「sir・etok(シリエトク)」に由来する知床。鼻先を意味しており、大地の突き出た様子を表しています。北海道へ行った折には、世界自然遺産に登録された知床までツーリングしてみたいと思うのは私だけではないでしょう。
ここでは、北海道のツーリングルートのひとつ「知床横断道路」について、基礎知識やツーリングルート、ツーリング途中に立ち寄りたい観光スポットを紹介していきます。
知床横断道路とは
北海道の東端、オホーツク海に突き出たツノのような部分、知床半島。この知床の斜里町ウトロと、羅臼町をつないでいるのが知床横断道路です。
知床峠の手前にあるカーブからは、オホーツク海と一緒に道路を見渡せる様が美しく、周りの草原と林が織りなす大地の景色も絶景。
知床峠の頂上からは知床火山群の主峰「羅臼岳(らうすだけ)」を見ることができ、晴れた日には北方領土の国後島まで望めます。
知床横断道路のロードデータ
知床横断道路の舗装状況は良好でツーリングに最適。北海道らしいゆったりとしたカーブと直線道路が続き、バイカーにとって快感とも言えるワインディングロードでしょう。
道幅も広く設計してあるので、バイクツーリングコースとして人気がありますが、11月初めから4月下旬の間は冬季閉鎖されるため、ツーリングを楽しめるのは、5~10月のグリーンシーズンのみとなります。
また、夏季シーズンであっても、昼間の気温が20℃を切ることもあります。西側のウトロで暑いと感じても、東側に来ると5℃前後の気温差がある場合がありますので、冷えないよう服装に気を付けましょう。
また、道東の海沿いは、千島海流(寒流)の影響を受けやすく、夏は海霧が発生しやすいです。ツーリング前の天気予報は必ずチェックして、運転には十分注意してください。
知床横断道路沿いの観光スポット
知床世界遺産センター
知床の世界遺産を知るためにも、ぜひ立ち寄りたいスポットのひとつです。ヒグマやエゾシカなど、知床に生息する動物たちの写真や、動物の痕跡の模型などが展示されています。
道の駅「うとろ・シリエトク」に隣接しているので、バイクでも訪れやすいでしょう。
知床五湖・高架木道湖畔展望台
全長800mの高架木道の終点にある展望台です。知床五湖駐車場が起点となっているので、バイクを停めてすぐに散策できます。展望テラスには北海道産のカラマツ材が使用されていて、展望台からは湖越しに羅臼岳を望むこともできます。
羅臼間歇泉
北海道の天然記念物になっている間欠泉です。地下水が地熱によって温められることによって、沸騰したものが噴き出しています間隔は45分~2時間に1度とランダムですが、運が良ければ噴出している様子を目の当たりにできるかもしれません。